ヴァージニティー
(あたしの隣か…)

デスクに関しては社長が決めたことだから仕方がない。

樋口が夕子の隣のデスクに腰を下ろした。

「よろしくお願いします、鷹宮さん」

そう言ってきた樋口に、
「…こちらこそ」

夕子は会話を終わらせた。

そこへケイコさんがきて、
「夕ちゃん、伝票の整理してくれない?

樋口くんも早速だけど」

「はい、わかりました」

夕子は返事をすると、ケイコさんから伝票の束を受け取った。

樋口も戸惑いながらだが、ケイコさんから伝票を受け取った。

早速作業を開始する。

(あっちゃんとハンバーグが待っているんだから♪)

夕子は仕事が終わった後の楽しみを自分に言い聞かせると、仕事を始めた。

今日は何としてでもいいから、定時で終わらせる。
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