ヴァージニティー
「デスクのうえに置いてありましたから忘れたと思いまして」
財布を差し出した樋口に、
「ああ、わざわざすみませんでした」
夕子は財布を受け取った。
「いえいえ、社長に聞いたら僕の家と近かったのでついでに」
笑いながらそう言った樋口に、
(近所だったらもう少し早く届けろよ)
朝人は心の中で毒づいた。
こっちはいいとこ邪魔されてムカついてるって言うのに、この男はそれがわからないのだろうか?
「せっかくですから、お茶1杯いかがですか?」
そう言った夕子に、
「はあっ!?」
朝人は思わず声を出した。
夕子と樋口が驚いた顔で自分の方を見てきた。
財布を差し出した樋口に、
「ああ、わざわざすみませんでした」
夕子は財布を受け取った。
「いえいえ、社長に聞いたら僕の家と近かったのでついでに」
笑いながらそう言った樋口に、
(近所だったらもう少し早く届けろよ)
朝人は心の中で毒づいた。
こっちはいいとこ邪魔されてムカついてるって言うのに、この男はそれがわからないのだろうか?
「せっかくですから、お茶1杯いかがですか?」
そう言った夕子に、
「はあっ!?」
朝人は思わず声を出した。
夕子と樋口が驚いた顔で自分の方を見てきた。