ヴァージニティー
「あたし、嬉しかった。

あっちゃんが好きだって、告白してくれて。

あたし…あっちゃんを弟じゃなくて、男として思っている自分にすごく悩んでたんだ。

でもあっちゃんが告白してくれた時、あたしと同じ気持ちだったんだって」

そう言った夕子に、
「俺も、夕子を女として見ている自分に悩んでた。

でも血が繋がっていないって言う事実を知った時、戸惑った。

けど、それよりも嬉しさが勝ってた。

もう自分の気持ちに悩まなくていいんだ。

これから堂々としていいんだって」

朝人は夕子の肩を自分の方へと抱き寄せた。
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