ヴァージニティー
「にらんでも、今は逆効果なだけだよ」

そう言った朝人に、
「――ひっ…!」

すでに敏感になっている蕾を擦られた。

「気持ちいい?」

そう聞いてきた朝人に、
「ああっ…!」

唇をふさがれた。

口の中に、舌が入ってきた。

「――んんっ、いやっ…」

「好きなくせに」

「あっ…!」

イジワルそうに言って笑われただけでも、躰は反応してしまう。

「――朝、人…」

消え入りそうな声で、夕子が自分の名前を呼んだ。
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