ヴァージニティー
「――んっ、わかった…」

朝人が返事をしたのと同時に、
「――ああっ…!」

躰の中が、入ってきた灼熱で満たされた。

「――はあっ…」

吐いた息は、自分と朝人のどちらのものだったのだろう。

「んっ!?

ああっ…」

朝人に両肩をつかまれて引っ張られたと思ったら、目の前に朝人の顔があった。

「――うあっ…」

埋まっている灼熱がさらに深くなって、朝人に見つめられる。

自分を見つめる熱っぽい瞳から目をそらすことができない。
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