ヴァージニティー
「それから、愛してる」

ささやかれるように言われた後、朝人に抱きしめられた。

「あたしも、大好き…。

朝人のこと、愛してる…」

そう言った夕子に、
「夕子のこと、一生離さないから」

「――ん…あたしも、朝人から離れない…」

深く、深く唇を重ねた。

「――朝……ああっ!」

「――ッ!」

2人で一緒に、限界に達した。

クタリと、夕子が朝人の胸にもたれかかった。

もたれかかった夕子の濡れた髪に、朝人はそっと唇を落とした。
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