文目剣術部【壱】

反射的に逃げなくてはと思った時には時既に遅し

華宮は近くに置いてあった大きな高枝バサミを笑顔で持ち上げた

「えっ、えっと華宮さんちょっとそれはヤバイんじゃ…」

「大丈夫ですよ~一瞬で終わりますからぁ」

「一瞬って…わあぁあぁぁーーっ!!ちょっと助けてー!!」






そんなこんなで1時間走り…いや逃げ続けた詠は華宮によりたった今高枝バサミで髪を切られてしまった

前髪で隠れていた顔ははっきりあらわになり久々に顔に感じる涼しい風がひんやりしていて気持ちが良い



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