文目剣術部【壱】

それ以降黙ったまま海を見続ける詠に「何か思い出でも?」と尋ねた華宮

詠はちらっと華宮を横目で見てからまた視線を海に戻した

「…別に思い出って程じゃねぇけど…」

「けど?」

「…懐かしいなって思ってさ」

「懐かしい…ですか?」

「あぁ」と頷いた詠

「剣道始めたばっかの中1の時に香賀と初めて試合したの海でなんだよ」

詠は砂浜に寝転んで夜空を見た

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