文目剣術部【壱】
「その後さ俺らお互い主将に選ばれて次の試合でどっちが上か決着付けよう!って約束して結局俺のせいで試合はめちゃくちゃ…どっちが上かなんて分かったもんじゃねぇ…あの後俺の心さえ強ければもう一度香賀と試合する事出来たんじゃないかってずっと思ってた…でも体は動かなかった」
「人を怪我させた時の感触が体に残って恐怖で動かなかったんだ」と詠は「馬鹿だよな俺」と口を引きつらせて無理矢理笑みを作った
「馬鹿じゃないです」
華宮は詠を見た