文目剣術部【壱】

笛吹は一瞬驚いてから「だな!悪りぃ」と笑った

「そういやさ、詠って清次に似てない?」

「あ?詠が?俺に?」

笛吹が話を変えた

「自分でも詠に昔の俺に似てるって言ってたじゃん」

「聞いてたのか?!」

「まぁね」と驚く高笠に笛吹は頷いた

「だからほっとけなかったんだろ?」

笛吹の洞察力にはつくづく驚かされる

高笠は「やれやれ」と笑った

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