文目剣術部【壱】

「揉め事?!」と詠達も驚いていた

香賀の携番に電話をして聞いてみようかと詠は一瞬思ったがすぐに携帯を閉まった

どんな理由にせよ今は香賀と話す時期じゃないと思ったからだ

隣に座っていた高笠は「それが正しいな」と詠に呟いた

秋桐の棄権を不安に思いながら今年の剣道会夏の大会が始まった



ポジションは1番最初の練習試合と同じだった

先鋒は長水

次鋒は詠

中堅は蔭平

副将は笛吹

そして大将は高笠



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