文目剣術部【壱】
高笠が尋ねると「そう」と天宮城は頷いた
「すいませんけどこっから上は行かせませんから」
真剣な目を見せた天宮城は「勝たせてもらいます」と高笠の脇を通って自分の学校のチームへと歩いて行った
その瞬間すれちがった詠の耳元で天宮城は呟いた
「せいぜい危ない剣振り回さないように気を付ける事だな旭中学危険人物の詠皐月君」
詠は何も言わずにただ振り向いて静かに天宮城の背中を見ていた
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