文目剣術部【壱】

「今まで見た事ないくらい噛み付いてたな清次」

「当たり前だろ?全員の戦う姿見たら死ぬ気で飛び込んでかねぇと逆に俺がこいつらに噛みちぎられるからな」

高笠が苦笑いした

「…お疲れ清次」

「…あぁ…お前もな一茶」

如月と高笠はお互い顔を見合わせて笑みを見せた

「あ!皆さんバスが来ましたよ~!」

華宮の声に「やっと来たか!」と振り向いた枳殻剣道部員は立ち上がってそれぞれバスへと歩いて行った

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