文目剣術部【壱】
「次は絶対詠を泣かせてやっから」
と天宮城はニッと笑みを見せた
「あぁ!絶対行ってやるよ!…ま、俺に勝てるかは分かんないけどな」
「は?!何だと!?」
「予約があるんだ…だから俺今以上にもっと強くなんないといけねぇんだよ」
詠は会場の階段の上に立っている人物を見上げた
「待ってろ香賀…今すぐにお前の所まで登り着いて見せるから」と詠は心の中で呟いて「じゃあな天宮城!」と天宮城の肩を叩いてバスに乗り込んだ
バスに乗り込む詠を静かに見ながら香賀はフッと笑みをこぼしてその場を後にした