文目剣術部【壱】

「そんなにはっきり言わなくても…」と高笠は思いながら詠と華宮が無意識にしっかり手を繋いでいるのを見て苦笑いした

お互いまだ手を繋ぎっぱなしの事に気づいていないらしい

「ふ~ん…ま、いいけどね!」

笛吹はへらっと笑って詠と華宮の頭を撫でた

「せんぱーい!これ何処に置いたらいいんッスか…ってあれ?確かB組の華宮さんと…あんた誰?」

剣道場の中から詠と同じクラスの1年A組の《長水風雅(ながみふうが)》が顔を出したと思いきや目をパチクリしながら詠を見ている







< 18 / 202 >

この作品をシェア

pagetop