文目剣術部【壱】

「楽しかったです」

「…俺も」

2人は顔を見合わせて笑った

剣道場を出て朝日を浴びながら背伸びした詠は華宮を見た

「…華宮…ずっと聞きたかった事があるんだ」

「聞きたかった事?」

華宮は詠を見た

「いつから俺の存在を知っていたんだ?言っちゃ悪りぃが俺がいた中学はお世辞にも強い剣道部とは言えない…もちろんその代わり試合だってメディアが知らないような小さな試合ばかりで夏の大会に出場していたくらいだ…いくら3年の時に俺らが3位になったからって言っても華宮は俺の事を知り尽くしすぎだと思う…お前何者なんだよ?」


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