文目剣術部【壱】
華宮は少し間を開けてから口を開いた
「何者でもありません。私は詠さん達が知ってるただの枳殻高校の女子生徒です。でも詠さんの事は3年前から知ってました。それはストーカーなどと言う嫌らしいものなどではなくただの詠さんの1人のファンとして…」
見つめ合う2人の間を静かに風が通り過ぎて行った
『大丈夫だって!来年は3人同じクラスになるから』
「うわ…何が大丈夫だよ去年の俺の馬鹿!」
見事に詠と蔭平と華宮と1人だけクラスが離れた長水はガクンと教室の1番後ろの席で机にうなだれていた