文目剣術部【壱】
「あれ?高笠先輩何で傘ささないんですか?」
突然前の店から出て来た蔭平
「うっ!蔭平…」と俺はきょとんとしている蔭平を見た
大丈夫だ!まだ蔭平くらいなら大丈夫だ俺!落ち着け!
なんたって蔭平はド天然だからな!!
いくらでもごまかせる!!
俺が「あのな蔭平…」と適当にごまかそうとした次の瞬間
「清ちゃんに蔭平じゃん!」
俺の部で1番うるさく厄介なあいつが現れた
「笛吹先輩こそ何してたんですか?」
蔭平がにこにこしながら尋ねた