文目剣術部【壱】
「驚くに決まってんじゃん!つかお前こっちの方が良いじゃんか!話しやすいし絡みやすいし」
べらべら話している長水を無視して「失礼しまーす」ともう偽りなんかどうだっていいやと吹っ切れた詠はガラッと勢いよく職員室のドアを開けた
「金子先生に頼まれて荷物運んで来ました」
「あ、すいませーん!俺もいまーす」と長水が詠の後ろからひょっこり出て来て金子先生に向かって手をひらひら振ってみせた
教職員一同は何事かと一斉に2人に目線を向けた
「あ、あぁ長水達か驚いたよ荷物ありがとうな長水…と…えっと」
「詠です」