文目剣術部【壱】

「あら?お祖父様今知ったのですか?」

「あぁ文目の友達が来たとしか聞かされてなかったからね」

進次郎はズズッとお茶を一口飲んだ

「あの…怪しまないんですか?」

「何を?」

詠の質問にきょとんとしながら聞き返した進次郎

「いや、普通だったらこんな時間にお孫さんの友達がいきなりやって来てしかもそれが見知らぬ男だって聞いたら警戒しません?」

詠の質問を聞いた進次郎は少し間を空けてから「はははっ」と大声で笑い出した

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