文目剣術部【壱】

「気に入られたって言われても…ねぇ」と華宮が脱衣所から出て行ったのを確認して詠は学生服を脱ぎ始めた

「良いじゃないですか嫌われるよりは」

今まさに最後の一枚のトランクスに手をかけた瞬間いつやって来たのか華宮が詠の隣で「ふふっ」と笑みを見せた

「ぅおいっ!びくった!つかお前いきなり現れんなよ!ってか華宮何やってんだよ!?」

鼻歌を歌いながら華宮は躊躇なく制服を隣で脱ぎ始めている

「何ってお風呂入るのではないですか?」

「いや、そうなんだけどね、そうじゃなくて何でここで脱いでんだよ?!」

「脱衣所は服を脱ぐ場所ですよ」

「知ってるけど!いや、だからそうじゃなくて…」







< 35 / 202 >

この作品をシェア

pagetop