文目剣術部【壱】

「練習試合?!」

「あぁ明後日の土曜日にぜひと頼まれたんだ」

詠達が仮入部してから3週間が経ち高校の仮入部期間も終わり何処の部活も本気で練習に打ち込み始めた

正式な剣道部員になった詠達は木曜日の朝練の最中の高笠の突然の発言に驚いていた

「練習試合って言っても突然過ぎじゃないか?普通遅くても一週間前とかに頼むだろ?」

笛吹は高笠の持っている小さな紙を覗いた

「それは俺も思ったんだが何でも愛知県からつい昨日京都に合宿に来たばかりだとかで最初に練習試合を頼んでいた相手の高校が事情があって取りやめをしてきたらしくて相手がいなくなったから代わりに頼みたいと言われてさ」




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