文目剣術部【壱】

「お前ら集中しろ!椚が来ちまうだ「もう来たぞ清次」

何時の間に来たのか高笠のすぐ後ろに椚剣道部員がぞろぞろと剣道着を来て立っていた

足音一つさせずに高笠の後ろに現れた椚の主将如月一茶に驚いた高笠は珍しく「ぎゃーっ!!」と叫んだ

「一茶!お前毎回毎回言ってるがいきなり背後に現れるんじゃねぇよボケェ!」

「何だこれくらいの事で驚くなんて相変わらずだな」

「うっせーよ!」

漫才を見ているのだろうか…冷静で滅多な事では驚かない高笠がキャラ変してしまっているのを見て枳殻剣道部員は開いた口が塞がらなくなってしまった




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