文目剣術部【壱】

「まぁ良いさっそく試合をしようじゃないか」

「そうだな」

「何がまぁ良いだよボケクソ死ね」とブツブツ言いながら高笠は詠達の方に歩いて行った

「で、試合する訳?高笠?」

笛吹が高笠を見た

「あぁ」と頷いた高笠

「ポジションは昨日言った通りだ!先鋒は長水、次鋒は詠、中堅は蔭平、副将は笛吹で主将はこの俺高笠だ気合入れて行くぞ!」

高笠を先頭に横一列に枳殻剣道部員5人は並んだ

久々の試合で俺は竹刀を振る事が出来るだろうか…。前を見据えた時詠は自分の目を疑った

向かい側に並んだ椚剣道部の中に同じ次鋒のポジションに椚高校にはいないはずの人物が立っていたからだ





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