文目剣術部【壱】




「気をつけて行ってくるのよ皐月!」

「おうっ!」

旭中学に入学したばかりの俺はずっと夢だった剣道部に入部する事になった

まだ仮入部だと言うのに待ちきれずに小学生の時からずっと貯めてたお年玉を全部財布に入れて俺は隣町のスポーツ用品店に走り出した

買うものはもう決まっていた

剣道用具一式だ

「…うわ~剣道用具ってだけでも結構色々あるんだなぁ」

とりあえず俺は剣道部の先輩に教えてもらった剣道着や小手や面などをカゴの中に入れて行った

「えっと後は竹刀だけか!」



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