文目剣術部【壱】
「何言ってるんだ?この人」と思いながら詠はスルーしたが女子生徒はまた語り出した
「相手を思い相手に対し己を鍛えて頂きたいと言う謙虚な気持ちがお互いにあるから思い切りぶつかり感謝し合える…だから剣道は素敵な武道…だからあなたは剣道を続けてきた…しかし大将になったプレッシャーであなたは己を見失ってしまい自ら部活を退部した…違いますか?詠皐月さん」
詠は驚いて女子生徒を見た
藍色のストレートの長髪を風になびかせながら紅色の水晶のような美しい瞳で女子生徒もまた微笑むような表情で詠を見た
改めて見るとすごい美少女らしい事が何となく分かる
「何で俺の事知ってるんだ?あんた何者?」