文目剣術部【壱】

「始め!」

審判役の華宮の合図で次鋒勝負が始まった

最初に仕掛けたのは香賀だった

「っつ!」

それを竹刀でかわす詠

さすが元先鋒だけあって香賀の技は休む事なく次々と出てくる

それを必死にかわすので精一杯の詠に技を出す暇は一切ない

「…なぁ高笠…詠って昔本当に主将だったんだよな?」

2人の戦いを見ていた笛吹は逃げてばかりの詠を見てたまらなく隣に座る高笠に尋ねた

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