文目剣術部【壱】

長水と蔭平も同じ事を気にしていたらしく揃って不安そうに高笠を見た

だが高笠は「あぁ」とか「そうだ」とは頷いたり答えたりはせずにただ静かに詠の戦いを見ていた

こんなんじゃ試合にならない!どうにかして攻め込まなくては…

香賀の技をかわしながら詠は懸命に何とか今の状態から抜け出さなくてはと頭の中をぐるぐる書き巡らしていた

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