文目剣術部【壱】

突然叫んだ蔭平に驚いた長水は「何だよ?!」と尋ねた

「あれ詠じゃない?」

「へ?詠?」

何故か目を丸くしている蔭平の指差す方を見た長水は「げ!」と目を丸くして冷や汗をかいた

高笠との話しを終えた詠は家へ帰っている最中だった

だが同じ剣道部員として蔭平と長水は今とてつもなく恥ずかしかった

人生の中で友達を見てこんなにも恥ずかしいと思った事があっただろうか?蔭平と長水は本屋から勢いよく出てきて全速力で詠を追いかけた


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