想い綴り
「ねむい~」
「っ!?きゃ……」
ギュッと閉じ込めた小さな身体
ふわりと髪から香るシャンプーの香り
なんか…
普段、周りにいる連中って、香水ばっかだからちょっと新鮮
「…ご飯なあに?」
「え…と…普通に…」
しかも
あんま男慣れしてなさそう?
たまには
こういう感じもいいかも
さて♪
この可愛い子ちゃんはどんな顔かな~
腕の中で固まってる女のコをクルリと反転
そこに見えたのは
「…………え?」
そこに見えたのは
可愛いなんて
言うに言えない
仲間内でも有名なあのガリ勉。
俺の顔を見上げたまんま、真っ赤な顔してアワアワしてる
「……なんでここに…?」
「え……あの…あたしのうちだから…」
って…
あれ?
「…なんで俺がここに?」
「えと…昨日…酔いつぶれて…一緒に帰るって…言い出して…」
「………」
あれ……?
俺、もしかしてコイツと……
見下ろす自分は
上半身裸。
ついさっきまで
フルで全裸
つか、
昨日飲んだヤツの中にコイツなんていたか!?
やべぇ
ぜんっぜん覚えてねぇ
いやいや
落ち着け
まずは事実確認
「あの………まさかと思うけど、俺と……昨日…?」
「…………」
目の前に見えるのは湯気でもでそうな程に真っ赤になってうつむく姿
コレって
やっぱり…
「…マジでか~…」
「ごっ…ごめんなさ…」
いくらなんでも
コイツに手ぇ出すなんて
俺、そんなに飢えてたわけ?
はぁ……
とりあえず
昨日のことは間違いって事で
ちゃんと言っとかなきゃマズイだろ
そう思って
「あの…唐沢サン…だっけ。あのさ…」
ためらいがちに口を開いた
その時だった。