想い綴り
やっぱり君は…
「なぁ、アレ見てみれよ、あの子胸でけ~っ♪」
「まぁでかいけど…それだけって感じじゃね?
それよりアレッ!!
あの子可愛くね!?」
6月
アレだけ満開だった桜の木も、ピンクから一面、淡い緑が茂り始めて
俺たちのシャツもTシャツに変わった
ただ変わらないのは
相変わらず窓から顔だしては
通り過ぎる女のコを物色する経済男子共
まぁ…
ある意味?
コンパとかのきっかけがなきゃ、声もかけらんねぇチキン野郎って事なんだけど。
「なぁー、あの子達誘って飲みにいくべ?」
連中の中の一人がポロっと口にして
「いいなあそれっ!!さっそく聞いてこい」
「お前、まずいけよっ」
「えっ!?オレ!?お前いけよ」
連中の食付きに
クラスの中では
会議勃発
そんな中、
大して関心もなく暇つぶしにケータイいじるのは
やっぱり俺
「淳也、お前は~…って…行くわけないか~」
「もちろん」
そんなん
当たり前ですがな
あの日からまた
俺はまたあの図書室に通いつめ
「そだ、淳也、マメ子連れてくればいいじゃん」
「あ?」
「アイツ、オシャレさせたら意外に可愛いかもしれないぜ?」
「いや、いいわ。行かんし」
「なんで」
なんでって…
そんなの決まってんじゃん
どんな時でも
どんな表情も
俺には全部特別で
全部
「だってあいつ、俺のもんだもん」
だろ…?
END