想い綴り
バンッ!!!
「…ちょっといい?」
すぐ目の前で起きる机を叩く大きな衝撃音。
そして
機嫌悪そうな女の子の怒りに満ちた声。
突然のその声に
びっくりしながらもゆっくりと顔を上げたあたし。
その視界の先に見えたのは。
「なんで葉月の部屋から若杉が出てくるの?」
低く冷たい声と
睨みつけるように見下ろす女の子たちの姿。
そして
その奥にうつむきがちの…
真奈美チャンが見えた。
ドクン…
一瞬で跳ね上がる胸の音。
いきなりの事にうまく働かない頭。
そこに浮かぶのは
『終わり』
…そんな言葉だった。