想い綴り
別に
友達がいないわけじゃない
教室に戻れば、
ほっといてほしいのにいろんな奴が集まってくる。
もともと生まれつき色素の薄い茶色な髪。
姉貴に面白がってあけられたピアス
見た目
軽そうに見えるせいなんだろうけどさ
ハッキリ言って、そんなに人付き合いは得意じゃない。
見た目に、寄ってくる女も
迷惑行為だってわかってんのにワザと教師に反発する連中も
正直、ウザい。
でも
だからといって今さらそんな事も言えるわけねえし。
だから
教室の中じゃ、軽くてノリのいい“倉田 朔也”
でも、ずっとなんて…
やっぱりしんどくて。
昼休みの1時間は、
人目を盗んで屋上で過ごすようになった。
ここでなら…誰にも自分の時間を邪魔されずにすむ。
ただ、この寒さが難点だけど。
「さて…と」
空になった弁当箱を適当に片付けて
いつものようにケータイを開く。
「今日はなんにするかな~」
ゆっくりとここから見える風景をじっくりと瞳に焼き付けて
そしてゆっくり瞳を閉じる。
人付き合いが苦手な俺の唯一の楽しみの時間
それは……