想い綴り
「あれ~?朔、帰るのぉ?」
夜中11時半の繁華街
終電ギリギリで仲間の列からコソッと外れる俺
そんな俺を見つけた途端、腕に胸をすり寄せて誘惑するような上目遣い。
「…ねぇ、由美とこのまま消えちゃおっか♪由美、上手だよ?」
…いや
そういうの苦手だし
「お前彼氏いるじゃん」
「え~?でも、朔也の方がカッコいいし…由美、セフレでもいいよ?」
…彼氏いんのに、女ってみんな誰にでも簡単に足開くのか?
毎回思うんだけど、
俺って、そんな軽く見えるんかな。
悪いけど、そういう付き合いしたことないし。
したいとも思わないんだけどな
「悪ぃ、今日は…な」
「え~、じゃあ今度…約束だよっ♪」
「はは…」
冗談。
ここでキッパリ、
『おまえみたいな尻の軽い女に興味ね~よっ!!』
とか、言えりゃいいんだけど…
もし、それ言っちゃった日にゃ…
次の日、大注目間違いなし。
本当、勘弁してよ。
とりあえず、うまくかわして家までの帰り道を急ぐ俺。
…そだ
寝る前に、ブログチェックして…
そんなことを考えながら駅前の広場にでた時だった。