想い綴り







『恋詩』





恋なんて
そんな言葉さえ知らなかった



幾多の偶然の中で
やっと見つけた光




キミを知る度に
広がる俺の世界


キミの声は光になって

遠く甘く俺に響く





胸に花開く
甘い痛み

高鳴り
刻み続けるこの鼓動



瞳に姿を映す度


“愛しい”



はじめて
その言葉の意味を知る




キミに伝えたい
キミに届けたい


この両手いっぱいの溢れる思いを


どうか届いて欲しくて





言葉を綴ろう
キミへ贈ろう


偽りじゃなく
心をこめて


世界にただ1人
大切なキミに…












打ち込んだ詩を更新しようとしてちょっと止まる手。








待てよ?








「…これ更新したら…堂々と公衆の面前で告ってんのと一緒じゃんっ!!」








…しかも芹沢

興味あるのは俺じゃなくて

俺の書く詩…








配信した直後に
失恋の詩、更新ってことも…?









「…まあ、急いで見せなくてもいいよなっ」








とりあえず、出来たばかりの詩を保存ボックスにしまいこんだ。







…また、明日になれば

詩、まだかって騒ぐんだろうけどさ





でも







まだ今は…









そう思いながら
暗い夜空を仰いでケータイをとじた。






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