想い綴り
あんな…思ってもない言葉で
終わりにしたくないんだ。
どうすれば、もう一度笑ってくれる?
どうすれば…
『―…あたし気持こもってるかって、分かるんだよね…―』
気持ち…?
不意に思い出した芹沢の言葉…
気持ちのこもった言葉…
もしかしたら…
「…っ…」
「あっ、おい、倉田!?お前授業はじまるぞ!?」
授業開始のベルと教師の呼び止める声を振り切ってて
ケータイを握りしめて教室を飛び出した
今、俺が出来ること…
きっと、芹沢がもう一度俺を見てくれるとしたら
俺は
これしか思い付かなかった。