想い綴り







「毎年毎年、なんでいつもそうなのよっ!!

あたしがどんだけ楽しみにしてたか知ってるくせにっ!!」



「六花っ!!ちょっ、落ち着けって」


「落ち着けるかっ!!バカっ!!」









シグレと出逢って5年

付き合いはじめて今年で…4年目






普段、お互い忙しくてデートもなかなか出来ないくて

それでも、仕事なんだからって我慢してるあたし






みんながラブラブで過ごすクリスマス

そんな特別な日なのに

毎回毎回、
ダメになるのはシグレの都合。






去年までは多めに見てきたけど、

4年連続なんてあんまりよ









「そんっなに仕事が大事なら、仕事とでも付き合えばいいじゃないっ!!

良かったわねっ、両思いでしょ!?」




「ちょっ、六花、声デカいっ」









ここがレストランの中だってこと忘れてる訳じゃないけれど


一度、火がついたらおさまらないっ








「シグレなんて、あたしのこと、なんも考えてない!!

もう、ケーキだって予約して準備だってしてるのにっ!!」








もう、11月からずっと

絶対、イブは空けといてって言ってたのにこれだもんっ





あたしがどんなに楽しみにしてたかなんて

全然考えてないんだから










「六花、お前、なに子供みたいに」


「子供で結構っ!!約束も守れない男なんてこっちからお断りっ!!

さよならっお元気でっ!!」










呆れ顔のシグレにまたムカついて

自分のコートとバックを掴んで席を立とうとした



そのときだった。







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