妄想恋愛が現実に!
もしや、こやつも花梨に引き続いてエスパーなのか?
「エスパーなわけないだろ」
拓磨君があきれた顔をしている…
エスパーじゃないなら何なんだ?!
こやつは、絶対にエスパーだと思うが…
うーん これは、聞いてみるのが一番良いな!
よし、訪ねてみよう。
「なぜ、私の心の声が分かったの?」
私が首を傾げて、拓磨君の目を見て聞いてると、拓磨君が
「何、今頃ぶりっこしてるんだよ。まあ、そんなことは置いといて、俺はエスパーじゃない。お前がただ口にだして言ったから、聞いただけだ」
拓磨が顔を赤くしながらそう言った。
何がぶりっこよ、意味不なんだけどー
この、うざす!
私が声に出してた?
花梨もそんなようなこと言ってた気がするが、そんなことある訳ないでしょうがー
「本当に拓磨あんた、何かムカつく」
「は、ムカつくってなんだよ」
「だってむかつくんだもん」
「うっせなこのブス」
「何ですって」
私と拓磨が、アホみたいに言い合ってると…
ガチャッ ドアが開いた音がした。