家族ごっこ

「聞こえなかった?つまんないって言ったんだ。」


僕は、台所から握りやすい包丁を取り出した。


電灯に掲げながら光具合を見る。


ちょっと刃こぼれしてるけど、人間を刺すのには問題はないな。


「な、なにしてんのよ、ちょっと!?」


姉貴が僕を見ながらキーキー喚く。


あー、うるさいうるさい。


僕は、何のためらいもなく彼女の首を真横に切った。


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