う・ら・は・ら
もっとして
しっとりと汗ばんで吸い付く肌と肌。
重なり合った体から伝わる鼓動と体温。
刻まれるリズムは時に激しく、時に緩やかで――。
とろけるような快感に全身が侵食される。
「莉央……莉央……」
何度も何度も。
私の名前を呼ぶ。
熱の籠った甘い声。
その囁きを聞きながら、私は口走る。
「やっ。も……やめ」
私の口は、心と体から切り離されているみたいに。
全く思ってもいない、正反対の言葉を告げた。
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