恋物語☆1

入ってきたのは、遥希くんのお母さんではなかった。

誰かというと、



「は、遥希くん!!」


そう。遥希くんだった。



「あのさ、」


遥希くんが話しかけてくれた。


「何?」



「"お花をつみに行く"って意味わかってる?」



え?何言ってるんだ、遥希くんは。

"お花をつむ"くらい、日本語覚えたての子供だってわかるでしょ。
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