恋物語☆1

「うふ。遥希、ちょっと…」


そう言ってママは手招きをした。


なんだ?

恐る恐る寄ってみる。



「全く…鈍感な遥希に教えてあげる。」


俺にしか聞こえないような小さな声だった。


「"教える"って何を?」


こっちも小さな声で返す。



「女の子の顔見て心臓がおかしくなったりしたら、それはもう…」



な、なんだよ。
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