恋物語☆1

「あ…えと…すまない。俺は、こっちの"すずきはるき"を呼んだんだ。」


先生がそう言って指を指したのは、遥希くんの方だった。

て、ん? 「こっちの"すずきはるき"」?



「…もしかして、遥希くんの苗字も"鈴木"っていうの?」


「あぁ、そうだ。
俺は"鈴木遥希"。
っていうか、オマエ…誰?」

あ、そっか。遥希くんずっと寝てたもんねー。


「ウチは"鈴木春希"。 最近ここに引っ越してきたの。よろしくね。」

ウチはそう言って、遥希くんに手を差し伸べた。




パァンッ




……え。





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