恋物語☆1
ウチが我に帰ったときには、遥希くんが頬を手で覆ってこっちを睨んでいた。
周りもざわつき、みんながこちらに注目していた。
どうしよう…。大変なことしちゃった…(゚Д゚;)
「ごっ…ごめんなさい!! こんなつもりじゃ…」
誤って許されないと思うけど、とりあえず誤る。
「チッ。 なんだよオマエ…俺に何したかわかってんのか。 俺のパパはあの"鈴木グループ"の社長で、ママはあの"鈴木製菓"の社長だぞ。」
遥希くんはメガネをクイッとあげて自慢げに言った。
"鈴木グループ"とは、有名な車の会社だ。 "鈴木製菓"は、名前通り、有名なお菓子の会社だ。