ドリームハイ
入学式が終わり、みんなは教室に戻った。
大半の生徒がスタンダートクラスで上位の生徒が選抜クラス。
あたしは落ちこぼれの努力クラス。
努力クラスの生徒達はいじめられる。
たとえ大物スターでも。
戻っていく時に何人もの生徒に「あ、椿里奈だ」と言われた。
生徒はみんなあたしが選抜だと勘違いしている。
「はぁー」
教室のドアの前でため息をついた。
よし。
頑張れない。
早く退学になれないかな。
だるい。
初めて最下位に立った。
気分は最悪。
椿里奈なのに。
ずっとこんな事ばかり考えていた。