ドリームハイ


入学式が終わり、みんなは教室に戻った。

大半の生徒がスタンダートクラスで上位の生徒が選抜クラス。

あたしは落ちこぼれの努力クラス。

努力クラスの生徒達はいじめられる。

たとえ大物スターでも。

戻っていく時に何人もの生徒に「あ、椿里奈だ」と言われた。

生徒はみんなあたしが選抜だと勘違いしている。




「はぁー」

教室のドアの前でため息をついた。

よし。

頑張れない。

早く退学になれないかな。

だるい。

初めて最下位に立った。

気分は最悪。

椿里奈なのに。



ずっとこんな事ばかり考えていた。



< 4 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop