ドリームハイ



無事に自己紹介が終わり、今から早速実技練習!

・・・と行きたいところだが、努力コースの生徒は練習なんて認められていない。

普通に授業だ。

「椿さん?」

廊下に出ると、声をかけられた。

「はい」

振り返ると、冷たいモノをかけられた。

びっくりしてかけた奴の顔を見る。

「椿里奈。あなたのことだから当然選抜だと思ったら努力コースにいらしたんですもの!おもしろくて笑っちゃうわ!」

そういうと女はきゃはは、と笑い、あたしの顔をのぞき込んだ。

ムカついたから、微笑した。

女は続けて言った。

「自分がどの様になってるのか分からずに笑っているなんて、あなたって最高!きゃはは!あっ・・・と、私は湊川こなた。きょうからセイゼイ頑張ってね、つ・ば・き・さーん♪」

もう無理!

あたしは湊川の胸ぐらを掴んで言ってやったんだ。

「あたしが誰だか分かる?椿里奈よ。あんたみたいなクズみたいな奴なんかすぐに抜かしてやるんだから。覚えとけばーか」    

「なんですって!?」

湊川は一瞬凍り付いた顔をしてから走り去っていった。

今日からせいぜい頑張るのはどっちだか。

おもしろいわ。

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