ドリームハイ


やってやろうじゃないの!

制服にかかった水を絞りながら、今日から頑張ろうと心に誓った。

「そこの二つ結び」

またか。

でも、男の声。

怖いから身構えながら振り返った。

「何の用かしら」

「おまえは戦うつもりなのか」

何だ。

青柳か。

身構えていた自分がバカみたいじゃない。

恥ずかしくて下を向いた。

「いいえ、か弱い女の子が一回りも二回りも大きい男の子相手に戦える訳ないでしょう」

身長158センチのあたしには青柳は大きすぎる。


「まあな。つか、お前大丈夫か?」



ああ。

話していてすっかり忘れていた。

あたしは全身びしょ濡れ。


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