ドリームハイ

あたしは青柳からジャージを受け取るとすぐに更衣室に飛び込んだ。

鮮やかな青いジャージ。

あたしには大きすぎるな、このジャージ。  

あたしは上だけ着て更衣室を後にした。

それにしても、この着こなし、マネージャーになった気分だわ。

そんなことを思いながら教室に戻っていった。

教室に入ると青柳に声をかけられた。

「お前はマネージャーかっ」

「あたしもそう思った」

と言ってから下のジャージを返した。

「このジャージ、なかなかだろ」

そうでもないけど。

「うん、そうね」

と言って営業スマイル。

「あ、椿さん」

横から声をかけられた。

「何かしら」

と短かく返事して振り返った。

あたしと同じくらいの長さの髪の毛を三つ編みにしていてメガネをかけている女の子が立っていた。

何だ、白梅奈々か。


またまた身構えそうになった。


「今日の放課後、開いてますか?」


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