お金もちな彼 × 庶民なあたし
「(小声で)
ねえ、遥?
なんかこっち来てない?あの人たち…
ねえとりあえず離れよ?」
「何言ってんのよ。別に来たっていいじゃない♪
話せるかもしれないんだよ?」
いやいや話す気まったくないからね。
「ごきげんよう、安藤里奈さん?」
いきなりそう言われて、あたしは慌てて声のした方向を見ると…
「ゆりあ様!
あ、あの…
あ、ごきげんよう…」
なんか緊張しちゃって上手く話せない…
それに遥がさっきから口開いたままで動かないし…
「そんなに緊張しなくていいのよ?
それより、少しあなたにお話があるの。
ちょっといいかしら?」
な、なんだろ
ものすごく嫌な予感。
でも断れないよね
「はい、大丈夫です」