いつか見る青
そんな二人のやりとりをニコニコと見守ったあと、るりちゃんが言った。
「何を作ろうかすごく迷ったんだけど、しゅん君は大人っぽいから、実用的な物の方が良いかな~と思ったんだ。生地から自分で選んで縫ったの。良かったら使ってね?」
「はい。ありがとうございます」
ハンカチを、ていねいに紙袋にもどしながらのお返事。
「一生、大切にさせていただきます」
「あ、しゅんの奴、赤くなってやんのー!」
「待ちに待った、るりちゃんからのプレゼントだもんねー?」
さらにとおる君とはやと君は、大きな声ではやし立てた。
……まったくもう。
ホントうるさいんだから、この二人は。
自分たちだって前にるりちゃんにプレゼントもらった時、すっごく照れくさそうにしていたくせに。
こういう時ゆかちゃんがいれば「人のことからかわないの!」って怒ってくれるんだけど、今日はゆかちゃんは学校の用事でお習字教室には来られなかったんだよね。
これから、そういう日がどんどん増えて来るかもって、とおる君が言ってた。
「何を作ろうかすごく迷ったんだけど、しゅん君は大人っぽいから、実用的な物の方が良いかな~と思ったんだ。生地から自分で選んで縫ったの。良かったら使ってね?」
「はい。ありがとうございます」
ハンカチを、ていねいに紙袋にもどしながらのお返事。
「一生、大切にさせていただきます」
「あ、しゅんの奴、赤くなってやんのー!」
「待ちに待った、るりちゃんからのプレゼントだもんねー?」
さらにとおる君とはやと君は、大きな声ではやし立てた。
……まったくもう。
ホントうるさいんだから、この二人は。
自分たちだって前にるりちゃんにプレゼントもらった時、すっごく照れくさそうにしていたくせに。
こういう時ゆかちゃんがいれば「人のことからかわないの!」って怒ってくれるんだけど、今日はゆかちゃんは学校の用事でお習字教室には来られなかったんだよね。
これから、そういう日がどんどん増えて来るかもって、とおる君が言ってた。